■第1試合　無差別級戦/5分3ラウンド ○渋谷修身(2R 2分25秒、ギブアップ/腕ひしぎ逆十字固め)矢野通× 矢野選手はプロレスラーという事で、114kgという巨体でリングインしました。その太い首、重い大きな体で、プロレスラーというのは打たれ強いよというのは、体重にも比例する事です。身体全体の強度に対しても、密度の濃い者の方が強いと言う事で、渋谷選手はマッチョではあるんですが、86.2kgという体重と矢野選手の114kgという、かなり体重差があるというところで色々な部分で懸念はしていました。およそ28kgの体重差を渋谷選手がどうするのかなという事で注目は集まりました。しかし、パンクラスの旗揚げの頃を思い返していただければ判るのですが、基本的にこのぐらいの体重差というのは滅多にある事ではないとはいえ、無差別級の中では当然このぐらいの体重差、体重比率という中で選手は闘ってきました。そういう意味では渋谷選手はパンクラシストらしく勝った、という感じです。ただやはり、お互い負けられない試合ではあるのですが、私が渋谷選手に言いたいのは、自分からもう少し積極的にいって欲しかったなと思います。矢野選手の様子を見ながら、単発の打撃で組んでコーナーにというのがやはりありましたから、矢野選手が試合等になれてきたら、ああいうところから巧妙な仕掛けをされたりすれば、渋谷選手も腕ひしぎという形には持っていけなかったかも知れません。そういう事からすると、これから風あたりがもっと凄く強くなると思います。VS新日本プロレスだけでは無く、いろいろな外国の選手、いろいろなところの水準の高い選手が闘いたいという望みが(パンクラスに)あるのだとすれば、それに応えるだけの練習をしなければいけません。ですから自分からどんどん試合を創っていく事です。相手を見ないという事です。そういう点では先だっての(エバンゲリスタ・)サイボーグ選手との試合は負けはしましたが、私は凄く良い試合だったと思います。今回もあの様な形の試合を期待していたのですが、相手も違う事ですし、じっくり見て快勝という形でスタートしました。良い試合でした。 >>>　N E X T