第2試合 ミドル級戦/5分3ラウンド
×三崎和雄(3R 5分00秒、判定/0-2)ヒカルド・アルメイダ○

ここ数試合、常に自分のスタイルで勝っている三崎選手とアルメイダ選手。特にアルメイダ選手はパンクラス3戦全勝です。そういう中でどういう闘いをするのか。また勝ち続けているアルメイダ選手を目の当たりにして、三崎選手はどの様な練習をしているのか。試合のビデオのある方は見ていただければ判るのですが、今回、三崎選手は左の足を痛めてしまい、そういう点ではダメージというのが不安材料として、結構大きな試合でした。しかし私はこの男の何が気に入っているかというと、そういうものを、どんどん捨てていける事です。やる事をどんどん絞り込んで前へ出ていく事です。このファイティング・スピリットは大したものだと思います。私はそういう面構えの人は大好きです!格闘家としてきっちりしています。柔術系の長けた選手に対して、自分から突っかかって、突っかかってテークダウンを取っていくというのは、私は本来有るべき事だな、と思います。

思い返してもらいたいのは、やはりパンクラスが旗揚げの頃、そういう強力な外国人選手というのは、いきなりバス・ルッテンを筆頭に、ウェイン・シャムロックなど、色々な選手が出て来ました。(ジェイソン・)デルーシア選手は打撃が上手かったです。そういう強い外国人とあたったパンクラシストは、肉体的に体重がやや軽かったりという中で、大きな選手と闘っていくパンクラシスト達は、間違いなく膝よりも低い体勢で、タックルにいって、相手の足を取って、テークダウンを取ってから試合を優位に進めるという典型的なパンクラスの闘い方というのを皆実践していましたし、それがあったが故に無差別、体重差の階級というものを闘いの要素の中からかなぐり捨てたといいますか、あまりそういうものを感じさせないで闘っていたという時期が私はあったと思います。それが体重制、クラス分けになってイージーに殴り合ったり、イージーに差し合ったりという事を安易にしてしまう傾向が見られるような気がします。それがとても残念だったりします。それを三崎選手は自らGRABAKAという名前は付きますが、パンクラスGRABAKAの一員として、パンクラシストはこう有るべき、こう闘うんだという、ある種、思い出させてくれるような、そんな闘い方をしてくれたと思います。思いきり良く闘ってくれました。判定では負けましたが、判定の中にドローが1人いるという事を見たら完敗ではなかった、善戦したんだぞというところで、次の試合のステップに繋げてもらいたいです。

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