： 10月4日(土)グランキューブ大阪大会でのVSネイサン・マーコート(コロラド･スターズ)戦が急遽決まった久松選手ですが、目前に迫ったそのVSマーコート戦のお話をうかがう前に、先ずはパンクラスでの前回の試合、5/18横浜文化体育館大会でのVS三崎和雄(パンクラスGRABAKA)戦についてお聞きしたいと思います。今年3月のディファ有明大会で一度対戦し(5分2ラウンド)、その時は判定0-0のドローという結果に終わりましたが、試合後の「次は3ラウンドで再戦」という久松選手のマイクアピールを受けた形で、その2ヶ月後に組まれたのがあの一戦でした(5分3ラウンド)。 ■ 久松勇二：あの試合では自分自身が熱くなってしまったので、感情が空回りしていつもの動きができなかったですね。でもそれより、三崎選手が1回目の対戦の時よりも全然強かったと思います。まるで別人のようでした。試合前に考えていた作戦とかもあったんですけど、1ラウンド目に攻め込まれて、2ラウンド目以降は焦りばっかりになってしまって、冷静さがなくなってました。そういう試合だったので、試合中の自分の感情のコントロール、どんな状況になっても冷静に相手に対処しなければいけないということがあの試合での反省ですね。 ： では、そういう反省をふまえた上で臨んだ9/23『DEMOLITION』でのVS長谷川秀彦(SKアブソリュート)戦だったと思いますが、現在パンクラスのミドル級でランキング7位に付ける長谷川選手から見事KO勝ちをおさめました。『DEMOLITION』と言えば、久松選手にとってホームリングと言っても良い闘いの場だと思いますが、そこでパンクラスのランカーに勝利したことに関してはいかがですか？ ■ 久松勇二：“『DEMOLITION』でしか勝てない男”ってまた笑われちゃいました(笑)。まぁ、試合内容に関して言うと、長谷川選手が組みにくるのはわかってたので、上手くそれに打撃を合わせる。絶対差し負けないようにということを心がけてました。試合中、1回下になってマウントをとられましたけど、落ち着いて対処して、すぐに返すことができたのが良かったです。三崎選手との試合の反省点が上手くこの試合に生きたと思います。 ： その試合で受けたダメージのため、今回欠場せざるを得なかった長谷川選手に代わって、VSネイサン・マーコート戦が急遽決定した久松選手ですが、最初にこの試合のオファーを聞いた時の心境はいかがでした？ ■ 久松勇二：試合前にみんなに言ってたんですけど、『DEMOLITION』での自分との試合の後、10日ぐらいしか空けずに長谷川選手はパンクラスのリングに上がると。9/15『DEEP』での長南(亮)選手は、その後『PRIDE 侍』での試合が決まっていたマッハ選手(桜井“マッハ”速人)に勝って、『PRIDE武士道』に出場できなくしましたけど、同じように自分もそうしたいって思ってました。それが本当になって、試合後にみんなと笑いながら「オファーがきたらどうしよう？」って話してたんですけど、それも本当になってビックリしました(笑)。でも常識的に考えてみたら、パンクラスでまだ1勝もしてない男が、普通、現王者と対戦するなんてことはそんなにないと思うので。こういう機会もなかなかないので対戦のオファーを受けました。 ： 現ミドル級王者との対戦という大きなチャンスだと思いますが、この一戦を久松選手はどう捉えてますか？ ■ 久松勇二：僕は負けて失うものは何もないので。周りのほとんどの人は僕が負けると思ってるから、それを裏切るような結果を出したいですね。 ： では、ネイサン・マーコート選手の印象を教えて下さい。 ■ 久松勇二：打撃も寝技も非常にレベルの高い選手だと思います。うちの仲間でも高瀬(大樹)や星野(勇二)がやられてるので、その2人の分の借りも返さないといけないですね。あと、今回、マーコート選手と1番闘いたかったのは長谷川選手だと思うし、その長谷川選手を倒して自分がVSマーコート戦を横取りしてしまった形になったので、長谷川選手の分まで頑張りたいと思います。 ： 今回の一戦で、久松選手ご自身の中のテーマというのは何でしょうか？ ■ 久松勇二：焦らないようにして、自分の能力を全てその試合で出し切ることですね。やっぱり焦ったり力むと持ってるものを出し切れないので。肩の力を抜いて、リラックスした状態で試合をしたいです。 ： わかりました。では最後に、久松選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、また、応援していらっしゃる皆さんへのメッセージをお願いします。 ■ 久松勇二：はい。今回は急に決まったことで、誰も僕に期待してないと思いますけど、それを裏切って、勝ったら道頓堀に飛び込みます(笑)。 ■ 久松勇二選手database