■ 第6試合　ミドル級戦/5分2R ○ネイサン･マーコート(2R 5分00秒、判定/3-0)久松勇二× 試合内容からするとマーコート選手の3-0という判定なので、危なげ無い試合だったなと思います。特に2R目は、テークダウンを取って、そこからマウントに移るマーコート選手を精一杯凌ぐ久松選手だったという所もありました。とはいえ、マーコート選手の良い所が出たかというと、私は“？”でした。来日したマーコート選手とすぐに会いましたが、紙の色もグリーンに変えて(笑)、あなたのラッキーカラーですか？と聞いたら“NO”と言っていましたが(笑)、髪の色を変えた以上に、その体は大きくなっていました。かなりウェイトアップしているし、バルクアッブもきちんとしていると思います。それは良い練習だと思います。が、その為に今回、マーコート選手らしい動きが見られませんでした。ボディーサイズを変えたりする事で、一時的に身体能力等は変換しますから、それを否めない部分もあります。ですが、やはりチャンピオンですから、自分の実力、パフォーマンスを変化させず、体を変えていかなければいけないというところに、この世界の難しさがあります。今回は「マーコート選手らしくないなぁ」という感じでした。パワーを獲得する為に、スピードとバランスを犠牲にしたという様な形です。次回はバランスの取れた闘い方をしてもらいたいと思います。対する久松選手、実際に試合までの調整が大変だったと思います。前回の他団体での試合との間隔が短かったです。マーコート選手の当初の対戦者のケガの為、久松選手にとっては急に決まったカードであり、それは入れ替えマッチになりましたので、そういう状況の中、久松選手はよくその条件で飲んでくれました。「ありがとう！」とまずは言いたいです。試合の方は、やはりいつ見ても久松選手です。前へ前へきっちり出ていき、正攻法でいこうとします。その正攻法で闘ってくれたのですが、マーコート選手のローが効いたみたいで、後半足が動かなくなったところから、上手くコントロールされてしまいました。ただ、最後まで試合を諦めない、そういうタフさが出ていて、久松選手らしい試合を見せてもらったと思います。終った後、控え室で、“次は勝ちます”と帰って行きましたが、その言葉を信じて次の試合に期待したいです。 >>>　N E X T