第6試合 ミドル級戦/5分3R
×長谷川秀彦(3R 5分00秒、判定/0-3)石川英司○

この試合も若手選手同士のマッチメークでした。さすがに第6試合のマッチメークだな、という様な内容だったと思います。決して大きな派手な動きのある試合ではありませんでしたが、そのお陰で、見せ所見せ所、切り返していく、攻めていく。そういう中で、石川選手が長谷川選手をどうやって追い込んでいくのか。試合としては、四つに組んだところから、投げに転じようとする、内掛け・外掛け、足を掛けて倒していこうする長谷川選手に対して、 それを堪えて、倒して何とか自分のポジションを作ろうとする石川選手。 その闘いの拮抗の中に、小さな膝蹴りと、足を踏んでいくという地味な攻撃の中でやり取りがあって、後はグラウンドの攻防というところでしたが、目まぐるしくそれが動き続けました。どちらかの選手が心が萎えたら、勝負は一気にそこで傾いたと思います。そういう意味では石川選手は良く頑張りました。やはり最後は、今回のランキングとしては7位の長谷川選手と10位の石川選手ですから、ランキングが下の石川選手があくまでもチャレンジしたという姿勢、そういうものが凄く見て取れて、私は凄く好感が持てました。やはり今年1年(2003年)、石川選手がどうやって来たか、何をやって来たかという事が私は凄く表れていた試合だった様な気がします。やはり石川選手は腰が浮かなくなり、粘り強くなりました。それから石川選手の意外なところは、パンチ、キックが意外に重いです。ですから、強く打たなくても良いです。強く打たないで、パチンと当てるインパクトだけ意識していったら、私は石川選手はもっと楽に闘えると思います。そういう意味では長谷川選手、健闘したと思います。細かい打撃も受け、上から色々コントロールされながら、上手く対応していったと思います。それぞれ来年の目標をリアルに立てて、上を目指していって、タイトルマッチまで何とか漕ぎ着けてもらいたいなと、私はそんな感じで思っています。

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