第2試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
長谷川秀彦(2R 5分00秒、判定/0-0)梁正基

長谷川選手は組み合っての強さをどう遺憾無く発揮するか。梁選手はスタンドの打撃から、バランスの良いスタンドレスリング、そしてグラウンドテクニックへと、自分の闘いのフレームへ如何に引っ張り込めるかというペースだったと思います。ですが、立ち上がりの1R、これは逆転しました。打ち急ごうとする梁選手に適確なパンチを浴びせて、先にダメージを与えて、主導権を取ったのは長谷川選手の方でした。その後、自分のペースに持ち込めたのですが、梁選手のダメージが溜まった所で押し切れず、ドローまで行ってしまったというところが長谷川選手としては残念だったと思います。逆にその部分を凌いだ上で、2Rで尚且つ攻め疲れをしたのか、動きの鈍った長谷川選手に対して更に攻め込んで、2R目を取りにいったというところでの、1R長谷川選手、2R梁選手という様な闘いの中で、19-19/0-0-3のレフリー3者ドローというのは妥当な所だと思います。通常、0対0という事は拮抗してしまう様な試合になってしまいますが、ここで流石だなと思わせるのは、レベルの高い選手が膠着無しに、お互い自分の形で攻め込んでの拮抗した試合だったので、見所は本当にありました。グラウンドの中でも細かい駆け引きというものもあって、コーナー際の闘いが多かったのですが、随所に見所というものが、細かい所も良く練習しているなと感じさせるところも良く見られました。流石だなと感じさせてもらいました。もう一度、この組み合わせで完全決着、若しくは1、2戦、他の選手と試合をしてから、どちらが進歩したかというところで、試合を見たいです。

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