第4試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
×佐藤光留(1R 3分53秒、KO/グラウンドのパンチによる)井上克也○

昨今、自分の勝率を少しずつ上げてきた佐藤 光留選手に対して、レスリングを下地に強い身体能力を持った、いわゆる私から見るとエリート、凄く良いなと思うRJWの井上選手との試合でした。試合を終始リードしたのは、正統派・井上選手でした。パンチ、キック共に良く練習しているのですが、やはり井上選手は構えた時の形が良いです。ですからいつでも強い体で入って行く準備をしながら、強く打っていきます。これは先の大石選手と同じ様なタイプで前に前に行く形です。それに対して佐藤選手は1RにKOで負けましたが、ビデオやテレビで試合をご覧になるファンの方はここを見て下さい。それが佐藤選手の新しい所、真骨頂です。井上選手が踏み込もうと思った所で、強いとか弱い、痛いとか、強力か否かは別として、その出足を止める為に、細かいローキックをカウンターで合わせて動きを止めてみたり、間合いを上手くコントロールしようとしてました。これは簡単に出来そうでも意外に難しい事で、そういう事を使い始めているということです。 試合はグラウンドのパンチに因る負けになっていますが、私的には、その前の立ち合いからの左フック、これで大半が決まりました。担当レフェリーをしていましたが、私としてはダウンを取ろうかと思ったぐらいです。ダウンと言いかかりましたが、その後佐藤選手が誤魔化して、倒れながらもまだ動いたので、その戦況を見ましたが、誤魔化したっきり上からのパンチの雨霰だったので、試合を直ぐ止めました。実質、左フックのKO勝利と言ってもいい程、井上選手のパンチは強くて切れてました。
とにもかくにも、その強さは井上選手の構え、フットワーク、これに尽きます。良い試合でした。

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