第2試合 『ネオブラッド・トーナメント』フェザー級 準決勝 5分2ラウンド
×田上洋平(2R 5分00秒、判定/0-3)山本篤○

山本選手は予選を1本勝ちして、この準決勝まで駒を進めてきました。実は私が大変注目していた選手でした。技術的な部分でも、色々な意味でしっかりしています。他選手と比べると、バックボーンのレスリングというものがものすごくしっかりしていますし、試合展開自体もきっちりしています。レスリング時代に培った経験が、ものすごく良く出来てます。そして、自分の間合いの中で無理をしないパンチは、相手には意外と効きます。そういう意味で山本選手は打撃も上手く使い分け、使いこなしている感じで、技術的には圧倒的に優位さが出ていたと思います。
田上選手は闘い方からすると、確かにタックルを許して、グラウンドでキープされというところでは、圧倒的に山本選手が試合を動かしているのですが、今迄の選手と違う所は、早め早めに対処している事と、山本選手に優位な所で最後まで持っていかせない所、そして山本選手の手足のどこかを、何らかの形で自由を奪っている事です。その中で切り返していく所が田上選手には見て取れてたと思います。ただ、やはり相手へのプレッシャーのかけ方等の勝負、そこから先手を取れなかったという所が、判定に大きく影響したと思います。さぁ、山本選手がこの後、どの様に決勝を迎えるのか?というところが見所になりました。

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