第4試合 『ネオブラッド・トーナメント』ライト級 決勝 5分2ラウンド
×NUKINPO!(1R 2分35秒、KO/膝蹴りによる)大場裕司○

同門対決になったライト級の決勝戦でした。試合はNUKINPO!選手が細かい打撃から、圧力を掛けてテークダウンを狙っていく。大場選手は付かず離れず、ヒット&アウェイの形で自分のペースを掴むという、それぞれの得意な所からの凌ぎ合いの中、2分を経過して、そこから離れ際、やや遠い間合いからタックルに入っていったNUKINPO!選手のタックルに、大場選手が軽く膝を合わせてKOを勝ち取ったという試合でした。狡猾さというか、力の入っていない構えの中から、相手を見て反応して、勝負を決めたという所では、やはりベテランという感じがしました。
NUKINPO!選手は決勝まで来て、ちょっと気が緩んだかなと思います。間合いが若干遠くなったという所、もしくは準決勝までのNUKINPO!選手だったら、細かい打撃の後、タックルでした。今回の様に1本タックルにはいってませんでした。そこの所が若干勝負のあやというか、そういう所が見て取れました。これはいかんせん、どんな事を言っても1本を取った方の事を褒めるべきであって、大場選手は準決勝で体を痛めてた部分があった様です。それを十分押しての決勝だったので、自分でも年齢的な事とか言ってますが、それは口だけの話で、ダメージを押してでも、ちゃんと取りにいき、しかもKOで1本勝ちをしたところ、その部分がMVPに輝いたのだと思います。私からしたら、このKOが無ければ、MVPは山本選手でした。そして私が選んだとしたら、MVPは山本選手でした。ただそこで準決勝、決勝と判定勝ちだった山本選手と、それからKO勝利した大場選手という所があったから、MVPは大場選手に流れてしまったと思います。やはり安定度、技術力、それから勝負に対するアグレッシブさという事を考えたら、私は山本選手は十分魅力があり、私の中でのMVPは山本選手でした。

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