第2試合 ライト級戦 5分2ラウンド

NUKINPO!
(P'sLAB東京)

井上和浩
(インプレス)
2R 2分51秒、ギブアップ/ヒザ十字固め
■NUKINPO!(68.3kg) セコンド:北岡悟
■井上和浩(68.8kg)
レフェリー:和田良覚

NUKINPO!選手は志田選手に続いて、P'sLABを代表しての登場ということで、大変アグレッシブでした。今年の『ネオブラッド・トーナメント』予戦から、前に前に出てました。決勝ではその気持ちが見透かされて、膝蹴りでカウンターを喰らい優勝を逃しましたが、それでもアグレッシブに出て行くというスタイルを崩してない所に、大変好感を持った試合でした。しかし今回の試合のイニシアチブは、試合には負けましたが、勝負としては完全にインプレスの井上選手でした。この試合での彼のアドバンテージは素晴らしかったです。負けはしましたが、NUKINPO!選手を実に上手くコントロールして、小さなダメージをいくつもいくつも与えていくという、ファイトスタイルは大変好感が持てました。確率論で言ったら、井上選手の勝つ確率の高い、そういう内容でした。ただ、勝負を決したのは何かと言ったら、NUKINPO!選手が肉体的なタフさでは無く、精神的にずっとタフでいられて、ほんの一瞬のワンチャンスを自分の所に手繰り寄せて来た、そのタフさです。上手さvs粗削りな男の闘いだったと思うのですが、技術をタフさが上回った、一つの試合でした。いずれにしても、自分の経験値を積んでいきながら、自分の基本スタイルを崩さずにいられる勇気というのが、P'sLAB東京の自由さというんでしょうか、こうして闘わなくてはならないというよりは、こんな闘い方も出来ると言う、そういう選択肢の中で技術を高めているP'sLAB東京の2人のファイト振りというのは、何となく面白く映りました。それにしても井上選手は惜しい試合でした。

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