： パンクラスの年内最終戦、12月21日(火)後楽園ホール大会がいよいよ近づいてきましたが、今大会の第2試合で、ミドル級8位の中西裕一選手(フリー)との対戦が決定している石川選手。そのvs中西戦のお話をうかがう前に、先ずは前回の試合、10月・後楽園ホール大会のメインイベントで行われたvs岡見勇信(和術慧舟會 東京本部)を少し振り返っていただきたいと思います。石川選手、岡見選手ともにパウンドを得意とする両者の対戦ということで、その“パウンド対決”に注目が集まりましたが、試合の大半がスタンドでの攻防という、戦前に予想された展開とは全く別の展開が繰り広げられ、結果は岡見選手が判定で勝利した試合でした。このvs岡見戦について、今、どのようなお気持ちでいらっしゃいますか？ ■ 石川英司：ん〜、まぁ・・・そのまんまですけどね。あれは。 ： 今だから明かせる、vs岡見戦で考えていた作戦というのはどのようなものだったのでしょうか？ ■ 石川英司：いや、まぁ、特には・・・特にはなかったんですけど・・・。いつも通りに闘うつもりだったんですけど、ちょっとリズムが狂っちゃいましたね。浮き足立ってたというか、気負ってたというか・・・。もう、あんな思いは2度としたくないなという感じです。 ： 試合を拝見していて、石川選手がすごく打撃に拘っているように見えました。これまでの石川選手は、とにかく前へ前へ出て、相手に組み付いてからタックルという、その闘い方で勝利を積み重ねてきたと私は思いますけど、vs岡見戦ではそれほどタックルにいくこともなく、スタンドでの打撃で勝機を掴もうとしているように見えました。その点に関してはいかがですか？ ■ 石川英司：ん〜、ちょっと頭の中がまとまってなかったというか・・・。まぁ、何を言っても今は言い訳になるので、あの試合はあれできちんと受け止めて、次の試合に活かせるように・・・。次の、今度の試合を観て欲しいですね。今度の試合に期待して下さいって感じで(苦笑)。 ： 昨年頭からの無敗記録にストップをかけられてしまいましたけど、その点についてはいかがですか？ ■ 石川英司：全く意識してないですね。まぁ別に、負ける時は負けるだろうし、勝つ時は勝つし。別に気にしてないです。はい。完璧ではないので、負ける時もあります。 ： メインイベントの試合で、更に赤コーナーの選手ということで、あの日は一番最後にリングに登場しましたけど、実際そういう立場を経験してみてのご感想は？ ■ 石川英司：ん〜、経験を積んだってぐらいで・・・。あとは・・・一番最後だったので、待ち時間が長いじゃないですか。メインイベンターの宿命というか、そういうのを肌で感じましたね。これをみんなやってるのかって思うと、僕はまだまだだなって思いました。 ： リングに上がった時、お客さんの期待のようなものは感じました？ ■ 石川英司：まぁ、感じました。感じましたというか、試合前から結構周りに言われていたので(苦笑)。いろいろちょっと考え過ぎたというか、どうしても試合前にいろいろ考えてしまって。でも、やっぱり試合はシンプルに・・・例えば5分3ラウンドの試合なら、その15分間をどれだけ一生懸命やれるのか、15分間に全力を注げるのかっていうことなので、だからあまり気負ってしまうのはダメだなってことを勉強しましたね。それ以外にもいろいろ反省点はあるんですけど、やっぱり僕らしくなかったなって。ん〜、やっぱり考え過ぎは良くないです(苦笑)。シンプル・イズ・ベストでこれからはやっていきます。はい。 ： では、もう一つだけ。vs岡見戦が行われた日は、石川選手の25歳のお誕生日でしたが、試合後はどのようにお過ごしになったのでしょうか？ ■ 石川英司：試合の後は渋谷のホテルで・・・って言いたいところですけど(苦笑)、自宅でボケッとしてましたね(笑)。ホント思い出したくないくらいキツかったです。 ： わかりました。では、そういう非常にキツかった夜を乗り越えて迎える今回のvs中西戦ですが、前回の試合から約2ヶ月の間が空いています。前回の試合での反省点を踏まえて、この2ヶ月間はどのようなことを意識しながら練習してきたのでしょうか？ ■ 石川英司：ん〜、まぁ、全部ですね。レスリング、打撃、寝技。全部をレベルアップするにはどうすれば良いかを考えて練習してきました。それだけです。 ： 少しずつでも向上している実感っていうのはありますか？ ■ 石川英司：いや、まだまだですけど、やっていかないことには・・・。まだまだです。 ： では、対戦相手に中西選手が決まった時の心境はいかがでした？ ■ 石川英司：ん〜、対戦相手が誰であれ、次はしっかりやらないとなっていうのが自分の中にあったので。だから対戦相手云々ということに関してはあまり何も思わなかったです。中西選手に対しても特別意識はしてなかったし。とにかく相手が誰であれ、次はしっかりとした試合を見せなきゃいけないと思うので、それだけですね。ちゃんとしっかりやって勝つだけです。だから今回は相手どうこうっていうのはないですね。 ： 中西選手の印象はいかがですか？ ■ 石川英司：打撃と、グラウンドでの下からの三角絞めとかがいろいろ上手い選手だなと思います。 ： 対戦するにあたって、特に気を付けている点って何かあります？ ■ 石川英司：まぁ、全部じゃないですかね。 ： 前回のvs岡見戦がメインイベントで、今回のvs中西戦は第2試合ですが、試合順に関してはいかがですか？ ■ 石川英司：別に全然気にしてないです。早く終わって良いんじゃないですかね。逆に(笑)。まぁ、前田(吉朗/パンクラス稲垣組)選手が第3試合ですからね。僕は第2試合で良いんじゃないですか。 ： では、今回のvs中西戦に、石川選手はどのようなテーマを持って臨むのでしょうか？ ■ 石川英司：ん〜、いつもと変わらず・・・だけど、しっかりと一本勝ちをしたいなと。1年半ぶりの一本勝ちをしたいなと思います。はい。 ： わかりました。では、ちょっと話題を変えて。11月の東京ベイNKホール大会で、三崎和雄選手(パンクラスGRABAKA)とネイサン・マーコート選手(ハイ・アルティチュード)がミドル級のタイトルマッチを行い、マーコート選手が第5代王者になりました。同じミドル級のランカーとして、あの一戦をどのようにご覧になりました？ ■ 石川英司：ん〜、ランカーとしては見れないですね。やっぱり先輩の試合ですから。 ： では、三崎選手の後輩として、また、同じGRABAKAの選手としてはいかがですか？ ■ 石川英司：やっぱりあの闘争心って言うんですか。僕の心にすごく響いたものがありましたね。 ： 同じGRABAKAのメンバーとしては非常に悔しい結果だったと思いますが、違う視点で見ると、石川選手にタイトル挑戦のチャンスが出てきたということにもなります。その点に関してはいかがですか？ ■ 石川英司：まぁ、それはそれで勿論あります。 ： マーコート選手とは一度引き分けていて(6月・後楽園ホール)、試合後にはお互いに再戦の約束もしました。 ■ 石川英司：まぁ、でも、まだだろうなとは思います。前回負けてますし。でも、早く挑戦させてもらえるようにって考えると、今回の試合も重要になってくるんじゃないですかね。 ： 石川選手に勝ったことで岡見選手はランキング3位に入りましたけど、タイトル挑戦の前にもう一度岡見選手と対戦して、次はきちんと勝ってっていうお気持ちはありますか？ ■ 石川英司：それは勿論ありますよ。まぁ、向こうは眼中にないかも知れないですけど。僕はあります。 ： わかりました。では、もう一つ話題を変えて。今年の春頃からずっとGRABAKAで練習をしてきたボビーさん(『さんまのスーパーからくりTV』に出演中)が、大晦日の『K-1 PREMIUM 2004Dynamite!!』でマイク・ベルナルド選手に挑みますが、そのボビーさんへの応援メッセージをお願いします。 ■ 石川英司：ボビー。まぁ、相手はキツいけど、ボビーの勝利を信じてます。大晦日は応援に行けたら行くので、僕も頑張るからボビーも頑張って下さい。 ： ありがとうございます。では、これで最後です。今回の石川選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そして石川選手を応援していらっしゃるファンの皆さんにメッセージをお願いします。 ■ 石川英司：そうですね・・・まぁ、10月はちょっと情けない試合をしてしまったので、今回はきっちり、一本勝ちを目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。 ■ 石川英司選手database