第4試合 【パンクラス アテナ】-50kg契約 3分3ラウンド

渡邊久江
(AJジム)

渡邉浩財子
(SOD女子格闘技道場)
2R 1分07秒、KO/スタンドのパンチ
■渡邊久江(49.6kg) セコンド:三崎和雄
■渡邉浩財子(48.8kg) セコンド:高橋洋子
レフェリー:梅木良則

戦歴から言うと、渡邊久江選手の方がやや有利かなという試合でした。女子の総合格闘技がパンクラスのリングで初めて行われるということもあり、それがどうお客様に映るのかもまた注目でした。内容自体は、渡邊久江選手が、渡邊浩財子選手を積極的にどんどん追い込んでいった試合でした。渡邊浩財子選手は右ストレートが印象に残りましたが、他を武器として上手く出せなかった、出させてもらえませんでした。それに対して渡邊久江選手はしっかりした自分の打撃というベースを意識して、強い前蹴りをいきなり叩き込んでフッ飛ばしましたが、実はあれが大切です。ああいう最初の攻め合い時が物凄く大切です。それは先程の志田選手の右ローだったり、石川選手の右ストレートだったり、前田選手のパンチだったりで、それを渡邊久江選手は前蹴りで表現しました。それが何発か入っていく間に、あの様に入ってしまうと、もらった方は体が開いてしまい、足が揃い出し、真っ直ぐになってしまいます。そうすると良いパンチがどんどん当たりだします。そのために渡邊浩財子選手はなかなか自分の展開が出来ませんでした。

1ラウンドで決まるかと思いましたが、渡邊久江選手はスタンドの打撃で倒す印象付けをしたかったのかどうかは判りませんが、グラウンドでそのまま終わらせられたのを、スタンドに引き起こして2ラウンドにいった、という風に映りました。それで試合はそのままスタンドでのKOでした。試合後に渡邊浩財子選手の状況を見に行きましたが、ダメージが大きく、中々動けない状態でした。渡邊浩財子選手が頑張ったなと思うのは、試合前に足を怪我していた様で、それを押して臨んでくれたのは、本当に嬉しいことだと思いました。これで自分の技術力には何が足りないかが何となく解ったと思いますので、そういう中で自分を磨き、次の試合にまた臨んでもらいたいと思います。一方、渡邊久江選手は、自分が持っているスタンド、グラウンドのスタイルをそれなりに見せてくれたと思いますし、その中で強さも十分アピール出来たと思いますので、その強さに更に磨きをかけるように、更に練習して、次の試合もまた良い試合を見せてもらいたいなと思います。

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