第1試合 ミドル級戦 5分2ラウンド

ザ・グレート浪花
(総合格闘技夢想戦術)

山田護之
(チームPOD)
2R 1分38秒、ギブアップ=チョークスリーパーによる
■ザ・グレート浪花(80.6kg)
■山田護之(80.8kg)
レフェリー:松宮智生

 グレート浪花選手は、パンクラス2戦目での初勝利でした。グレート浪花選手は大変気持ちが前に出ているというか、思い入れが大変伝わり易い選手だなという印象で、大変面白かったです。山田選手はオーソドックスな綺麗なファイトをする選手だなと思いました。多分実力、技術的な部分で言うと、すごく拮抗している2人だと思います。実際試合の方も、両ラウンド拮抗した状態の中から、徐々に浪花選手が自分の試合を作っていったという印象でした。まず、何が勝因だったのかというと、やはり浪花選手はデビュー戦と違い、すごく積極的に自分のやりたい事、目指すところをドンドンやっていった事がすごく良かったのではないかと思います。それに対し、山田選手は受身の試合になりつつありました。ファーストコンタクトの組み合いの中でも、浪花選手はきちんと対処をして、自分の形に持っていきました。それを支えたのは何だろう?と思ったのですが、これは試合前の控え室で、浪花選手が「これで負けたら進退も辞さない」という様な、男として自分に課した、進退を賭けてこの試合に臨むんだという心の深さ。その部分で、やはり1分、2分と時間の経過と共に、自分で常に優位な体勢を取りました。グラウンドでも上からのコントロールをずっとしていて、山田選手のスタミナが切れてきて、2ラウンドは同じ展開の中から、上手くチョークの体勢に入っていきました。浪花選手も2ラウンドは疲れていましたが、スタミナをつけながら3戦目を迎える事になる様なので、更に強い浪花選手を見たいなと思います。本当に嬉しそうな印象でした。会場からは愛される拍手がたくさんありました。それは彼の人柄だと思うので、その良いキャラクターをパンクラスのリングで披露してもらいたいです。山田選手はデビュー戦ですから、浪花選手も同じ思いをしたわけなので、これを踏み台にして、次は初勝利を手に入れてもらいたいと思います。

>>> N E X T