第4試合 フェザー級戦 5分2ラウンド

今泉堅太郎
(SKアブソリュート)

DJ.taiki
(K.I.B.A.)
2R 5分00秒、判定/3-0
判定:和田良覚(19-20)、小菅賢次(18-20)、廣戸聡一(18-20)
■今泉堅太郎(63.4kg) セコンド:松本天心、佐藤光芳
■DJ.taiki(63.0kg)
レフェリー:和田良覚

SKアブソリュートからフェザー級のベルトを奪取すべく、今泉選手がパンクラスに参戦しました。DJ.taiki選手は試合2日前に参戦が決定し、相当に大変だったと思いましたが、今回の試合の動きを見ると、自己ベストの体重にすぐ出来る中で、きちんと毎日練習しているんだなと感じ取れ、まずその事に敬意を持ちました。中々出来る事ではありません。普段から備えている事が、武術家や格闘家の本来あるべき姿だと思いますし、言われたら直ぐに出て行ける、そういうイメージの自己管理が、実は一番疲れないし、理想の様な気がします。そういう意味ではtaiki選手は尊敬出来る参戦のされ方でした。

試合序盤は、久しぶりの試合という今泉選手が堅く様子を見て、要所要所で極めにいきたいスタートに対して、taiki選手は思い切り良く前に出て来る選手です。スタミナがあり、打ち出しても良いヒットがあるまでは波状攻撃を止めない、独特のリズムでした。その勢いは素晴らしく、しかも手の回転が速いのに、足がちゃんと動き、その為に、足を止めての打ち合いにならない事が、技術的にtaiki選手の良いところだなと感じました。それ故、今泉選手はどうしても自分のリズムが作れないまま、1Rを押し切られてしまい、ラウンドの後半3分過ぎ位からはtaiki選手が攻めまくる展開でした。今泉選手は要所要所でさすがだという、極めの強さも見せてくれましたが、動き回るtaiki選手を止めるまでには至りませんでした。taiki選手は、今泉選手が技を仕掛けてくる初期の段階で、上手く対処し動いていましたので、極め切れませんでした。2R以降は、どの辺でtaiki選手の息が上がるのかが気になりましたが、最後まで攻め疲れせず、一気に試合終了まで行きました。ですから判定20-18、2R共にtaiki選手がポイントを取ったジャッジがあるように、taiki選手が新しい力を発揮して一気に評価を上げました。

今泉選手は試合勘が戻らなかったかなという感じでしたが、要所での技の仕掛け、技術的に技の印象点を良くする様な、闘い方とそつの無さ、そういうところが随所に見られ、少し体と試合勘を戻してもらえれば、SKアブソリュートの野望は大いに現実化するものだと思います。今後調整してパンクラスリングに再び姿を現して欲しい今泉選手でした。taiki選手はこの勢いでどこまでフェザー級を駆け上るか、誰が止めるのか、そして台風の目になってくれたら良いな、という思いも込めて、大注目です。

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