第3試合 フェザー級戦 5分2ラウンド

DJ.taiki
(K.I.B.A.)

村田卓実
(和術慧舟會A-3)
2R 5分00秒、判定/0-3
判定:梅木良則(19-20)岡本浩稔(19-20)大藪吉郁(19-20)
■DJ.taiki(62.7kg)
■村田卓実(63.0kg)
レフェリー:廣戸聡一

taiki選手は、前回の横浜大会の出場から、試合間隔が大変短い中での出場でした。前回の試合が凄く良かった事から、期待も高まりました。村田選手は実直な試合運びをクールな仕方で行く選手で、ある意味私の好きなタイプの選手です。懐の幅がなければ、そういう風には闘えません。フェザー級の頂点に向かう扉を、どちらが開くのか? さらに、taiki選手は前回の試合で流れに乗っているので、どうなるのか期待でした。試合は、お互い前に前に出て引かない展開になりました。その中でtaiki選手は持ち前のスピードと、切り替えの早さで、相手を翻弄して行き、どんな形になろうとも前に出て、変化を付けていける、そういう中のtaiki選手らしい試合が1ラウンド序盤から出て来ました。それに対して村田選手はいわゆるオールラウンドで上手く対応しながら、打撃、組み、グラウンドという、どこにもそつの無い、バランスの取れた形の中で、前に前に出て行くという展開でした。試合は、村田選手の打撃、スタンドレスリングで組む、打撃から組み、というきちんとした自分のペースになって来てから村田選手の流れになって来ました。taiki選手は下から引き込もうとしてみたり、ペースチェンジを試みますが、なかなかそれが出来ず、逆に最初の接点を村田選手のペースに転じられてしまいました。

最終的に、2ラウンド辺りには、村田選手の粘りが物凄く見て取れましたから、taiki選手としては凄く嫌な展開となりました。持ち前のスピードを殺され、組んだら粘り強くコンプリートされ、それの繰り返しになってしまいました。判定は3-0で審判3者共、1点ずつ村田選手という形になっていますから、ある意味、村田選手が終始試合をコントロールしたというところで、村田選手に凱歌が上がったと思います。ただtaiki選手は1本取られ、大きな損傷を負っての試合展開ではありませんから、そういう意味では経験値として、より一層積極的、アグレッシブな試合がして行ければ、この1敗は良い勉強になったという事になるだろうし、村田選手は、弾みの付いた選手を自分の力で退けたという事で、一つの自信にもなってくると思います。フェザー級の階段を1段上がったのは村田選手、そういう結果でした。

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