第5試合 ウェルター級戦 5分3ラウンド
ランキング1位
北岡悟
(パンクラスism)

カーロス・コンディット
(ファイターズ・イン・トレーニング)
1R 3:57、ギブアップ/ヒールホールド
■北岡悟(74.8kg) セコンド:大石幸史、金井一朗
■カーロス・コンディット(74.5kg)
レフェリー:和田良覚

最近の北岡選手は公私共にある意味充実しています。何をして何を目指すのかがぶれないでいます。以前であれば自分以外のところに憤りを持って行ったのが、自分に落とし込む事で更に精力的に練習に集中出来るという事で、大変良くそれらが巡っているような気がしました。それがどの様な形で報われるのか、ベルトに結び付くのか、そしてベルトにふさわしい選手に成るべく、コンディット選手の挑戦を受ける形になりました。コンディット選手はチームメイトのシュルツ選手が敗れていますので、彼の敵討ちという強い気持ちで臨みました。75kgの枠に187cmの長身の選手が登場したという事で、北岡選手としては闘い難さの中で、どうやってし止めるのだろうという興味がありました。序盤から強い打撃をフェイクに間を詰めて、テイクダウンまで、そしてそこから足首、下肢を狙って来ました。アンクルからヒール、ヒールからアンクルへの波状攻撃で攻めますが、いかんせんスネが長く足全体のコントロールをし難かったと思います。北岡選手は極まりが浅くなってしまう事、グラウンドで足を取っても、コンディット選手は鉄槌もしくは、もう片方の足で攻める展開で、一時は北岡選手の口から多くの出血が見えましたので、どんな感じだろうかと思いました。ですが、最後は一気にヒールホールドに持って行けたので、勝つべきして勝ったなと思います。現段階であれば必ず花開く状況を期待出来るので、このまま一気に走って欲しいなと思います。コンディット選手は良い選手ですが、簡単にテイクダウンを取られてしまって、そこから下半身の波状攻撃を受け足首を取られてしまったので、彼の良さは後手になった分だけ多くは見られませんでしたが、粘りのある試合をしました。普通であれば諦めてしまう様なところから、どこからでもパンチ、蹴りが出せるという長所や、気持ちの強い部分も見せてくれました。北岡選手はまた次の段階がありますから、どんどん自分らしさを求めて練習をし、試合をして下さい。面白い試合だったと思います。

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