セミファイナル スーパーヘビー級戦 5分3ラウンド
初代王者
高阪剛
(チーム・アライアンス)

マイク・カイル
(チーム・クロコップ)
3R 1:17、判定/0-3
マイク・カイル:イエローカード=1
判定:大藪吉郁(27-29)梅木良則(28-29)松宮智生(28-29)
■高阪剛(105.8kg)
■マイク・カイル(105.5kg)
レフェリー:岡本浩稔

3ラウンド1分17秒の判定という事で、大変珍しく、残念な結果でした。3ラウンドの途中でカイル選手の左指が偶発のサミングで高阪選手の右目に入ってしまい、結果は出ていますが、未消化の様な形で、再戦の方向になっています。完全決着しなかったところでは、凄く残念な試合でした。
とは言え、1、2ラウンドは激しい攻防で、高阪選手の右ローと、細かいタックルと細かいグラウンドにおける攻撃がありました。カイル選手は何から取り上げれば良いのかという位、潜在能力の高さをアピールする試合となりました。正にクロコップ選手の優れた遺伝子を持ち、しかも今のクロコップ選手よりもかなり柔軟な姿勢で、臨機応変で浴びせていく攻撃が多数見られました。
そういう意味では凄く面白い試合だったと思いますし、高阪選手の顔面にヒザを何回もヒットさせ、流血を呼び起こし、ドクターチェックが入る形になったという事はカイル選手も相当の実力者であると知りました。高阪選手は右ローが効果を与え、カイル選手が試合後、階段を歩いて下りる事さえもはばかるようなダメージを負わせていただけに、自らの額を割っていたりしましたが、どこかでひっくりかえせるだろう、どこかで極められるだろうというところで、偶発的な反則に因る途中終了となってしまったのは凄く惜しいと思いました。
再戦という事なので、高阪選手はスピードと、どの方向からどういう風にやってくるのだろうという部分、カイル選手に関しては、本当に瞬時にして色々な事が出来る選手だと言う事が分かりましたので、その部分を更に向上させてもらったら面白いなと思います。
残念な結果でしたが、今後の再戦においては凄く楽しみな一戦となりました。

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