第3試合 フェザー級戦 5分2ラウンド
2005年ネオブラッド・トーナメント フェザー級王者
井上学
(U.W.F.スネークピットジャパン)
vs 村田卓実
(和術慧舟會A-3)
2R 5:00、判定/1-0
判定:小菅賢次(20-20)梅木良則(20-19)廣戸聡一(20-20)
■ 井上学(63.9kg)
■ 村田卓実(63.7kg)
レフェリー:岡本浩稔

実績も申し分ない試合巧者の2人が、どんな闘いを繰り広げるのか、そしてこの高い水準の展開が出来る試合が3番目に出てきたのも、驚きのマッチメークという気がします。結果はドローですが、どちらかがしっかり技を極めかけたシーンも少なかったです。激しい打撃の応酬で目を奪われる事もありませんでした。では凡戦なのかというと、私の印象は凄くエキサイティングなものでした。というのは2人共技の仕掛けも早く、加えて対応も同様でした。井上選手が何かを仕掛けると、村田選手は高速でそれを未完成にして対処し、その返しの形を問わず井上選手が冷静沈着にきちんと対処する、攻守がリズムを持って展開しました。一見、沈黙の攻防の様子ですが、大事に至らない対処で、お互いの光を消していく、そういう試合でした。技術性としては大変高く、凄く面白かったし、1歩間違えば明確な決着が付くとうい所で、両者妥協しませんでした。10分間でしたが、相当疲れた試合ではないかなと思います。
今度は、神様がどちらかに味方したり、どちらかが必殺の流れを身に付けて行くと、より一層この階級で頭抜ける大きな可能性を見ました。凄く面白い試合でした。

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