image 佐藤光留:腕パンパンだよ。13パワーですよ。(花澤選手は)ismの選手とやってるんで、みんなから話聞いたら、硬いって言ってたんで、渋谷(修身)さんみたいな筋ばった硬さを想像してたんですけど、全然なんかゴリラ的柔らかさというか、もっとなんかゴリゴリした感じですね。また渋谷さんとは違った。ただそれが極めにつながったかなっていうのはありますね。ああいう柔らかい感じの方は、足とか取りやすいんですよね。硬くて伸ばされるほうが取りにくいんで。これ、ism初勝利じゃない?今年。WINDY(智美)さんがいたんだっけ。男子は初だ。

そこまでは我慢の展開だったが?
佐藤光留:まあ、我慢っていうか、せざるを得ないですよね。肩固めは狙われるわ、テイクダウンはされるわで。ただ、足の体勢にいったときに取れない感じじゃないって感触はあったんですね。一回目取れなかったときに、もう二回目は警戒して来ないんじゃないかと思ったんですけど、入りましたからね。

粘り勝ち?
佐藤光留:粘り、無くなったほうが負けるかなって気はしましたね。ともかく今日はもう出場自体が粘って粘って『出してくれ』だったんで。まず欠場選手が出て、花澤選手って名前が出たんだけどウェルターだっていうんで。で、花澤選手が当日計量ならぜひミドルでって話で。ランキングとかじゃなくて、とにかく今日は勝ちが欲しかった。とにかく勝ちたかった。もうismの現状でとにかく一個勝ちが欲しかったです。

ism全体として?
佐藤光留:いつも突拍子も無いことを僕から言ってるんで、たまには実質的な勝利という形で先に一個切り開いていかないと。練習法ばっかり開発しては、『佐藤さんこれしんどすぎますよ、効いてるかどうか分かんねえ』って言われてるんで。ちょっとゴッチ式すぎるんですよね(笑)

体重に関しては試合をしてみてどうだったか?
佐藤光留:やっぱ動きが全然違いましたね。一番大きいときから6kg減ってるんで。気持ち的には変わんないです。今回、ミドルじゃないと出ることも無かったんですよ。無差別ではできなかったんですよ。だからミドルでっていう話を受けたんで。そこは譲ってないです。でも数字的には下げたほうがああやってクルクル動くこともできるし。

裸足だったが?
佐藤光留:みんな気づいてましたかね。蹴りを使おうと思って。シューズを履いて足いったら、僕も取れるんですけど、同じ確率で取られると思って。スタンドでボクシングと蹴り。ボクシングっていってもismの道場でみんなのを横目で見てやってるだけですけど。ボクシングやるときにもっと足を使いたくて。グラウンド行くときも自分の足、気にしなくていいんで。僕シューズ履いて無いとなかなか取れる人いないんで。短いし、太いし、動くし。だから、これなら好き勝手足行けるよって。取り合いになってもいいやって。でもできれば取り合いじゃなくて、ああいう形で取りたかったんで。

蹴りの練習もしていた?
佐藤光留:そうですね。シューズ履かないと、プロレスラーじゃないってなんかそういうところがあったんですけど、勝利のために何かを捨てるのもプロレスラーだろうって。だからやっぱり固定観念じゃダメです。もっとそういう外の固定観念じゃなくて、中に一本幹の通った考えをして、それでいれば、外見なんてって思いますね。

それはどのあたりで考えが変わったのか?
佐藤光留:桜木(裕司)さんに負けたことですね。で、去年、北岡(悟)もパンフレットで書いてたけど、2敗しかしてないのにismどうしたんだって言われて。今年一発目で2回負けて2敗2引き分けだったら、なんでこんなんなんだって。もう鈴木さん、近藤さん、伊藤さん、任せてられないです。自分がでしゃばった真似して、無差別ばっかやっても、勝たないと。

今後の目標は?
佐藤光留:(この後試合の)北岡が勝つことです。勝つように応援することです。マイクは北岡に譲ります。とにかく今一番欲しかったのが勝利でしたから。

テーマとしては…。
佐藤光留:いや、だから体重関係ないってのがテーマです。身長は変えようがないですけど、ちっちゃいまんまだから。なんだっていい、とにかく勝ちたかったです

佐藤光留選手database