: | tourarchive | : | 2006 |
両者実績もあり、どちらが勝ってもおかしくない対戦でした。金原選手がヘビー級下限ぎりぎりの90kgで、体重差が気になりましたが、技術的には色褪せている部分は全くありませんでしたから、そういう意味では密度の濃い試合でした。1ラウンド目はそれぞれ良いところを出しながら、金原選手の粘りのある、一瞬気を許したら直ぐに取りに行けるだけの、さすが近藤有己と互角に打ち合っていただけあり、特に接近した状況での間合いで、細かく小さく振り抜いていくフック系のパンチは物凄く威力もあり、見所がありました。ですがさすがタイガー選手、三つの距離感で自由に出し入れが出来、全て思い切りの良い攻撃であったところに、金原選手は徐々にダメージを蓄積して行きました。特に終盤、良いフックが入り、自分のぺースを作り上げて行きました。それでも金原選手はさすがだなと思ったのは、最後まで何とか試合を組み立てて行こうとして、一発逆転があるぞというところを見せてくれました。 このBブロック第1試合、どちらが勝ち抜けてもこのまま決勝まで行ってしまうのではないかという能力の高さを見せてくれ、この顔ぶれで第1回戦をしなくても良いのではないかと思う位で、ヘビー級王者が決まった後に、事実上の決勝戦ではなかったかいう雰囲気を漂わせる試合でした。 >>> N E X T |