1995年のデビューからここまで約100戦を戦ってきた伊藤。フランク・シャムロック、ジェイソン・デルーシア、セーム・シュルト、クリス・ライトル、ショーニー・カーター、ロバート・エマーソン、ウマハノフ・アルトゥールら強豪外国人をはじめ、船木誠勝、鈴木みのる、高橋義生、美濃輪育久、菊田早苗、三島☆ド根性ノ助、徳留一樹等々トップ選手達と凌ぎを削ってきた現役レジェンド。
昨年10月にDEEPで当時のチャンピオン中村大介と試合をして以来「燃える相手がいない」と総合の試合から遠ざかっていたがその伊藤の闘志を燃え上がらせる相手が現れた。2009年の朴光哲戦を最後に総合引退を表明した坂口征夫の復活である。その総合戦績に判定決着が一つもない、倒すか倒されるかを信条とする選手。道場の長としてISAOを王者に導いた名伯楽でもある。
この坂口もまた、伊藤と対戦できるということで総合復帰を決めた。信念の強い両選手。熱い試合になることは間違いない。伊藤は動きを止めないノンストップレスリング、坂口は一発で相手を眠らせるパンチを武器に勝利を狙うと思う。
×パンクラス初参戦でベテランKEIを手玉に取ったノーランドとパンクラス4戦4勝の安西による次期王座挑戦者決定戦。ノーランドはその長い手足で空間を支配し打撃を入れる、安西は距離をつぶすタックルでテイクダウンを狙う。スタンドでの距離感を支配したほうが勝利をつかむと思う。
×PANCRASEと業務提携するキックボクシングプロモーション「REBELS」の看板選手の一人、「REBELS RAIDERS TOURNAMENT 2013」優勝の実績を持つ“岸和田の火球"小西拓槙が、ISKA王者に挑むタイトルマッチを行ないます。
小西は、日本拳法出身のハードパンチと熱いファイティングスピリットを武器に名勝負を量産するREBELSトップランクの人気選手。大阪府岸和田市の現役消防士でもあり、東日本大震災の救助活動でも活躍した熱血漢。PANCRASEのドキュメンタリー映画「MMA ドキュメンタリー HYBRID」でも大きく取り扱われました。
そこでマッチアップされたタイトルマッチ、チャンピオンのレオは、キックのみならずMMAも闘う生粋のファイター。百獣の王、ライオンをニックネームにするだけに獰猛でパワフルな試合を信条とする強豪です。小西は、難敵チャンピオンのみならず、MMAファンに打撃格闘技の魅力を伝える二重の闘いに挑むことになります。その奮闘と激闘にご期待ください!
×中井りんKOTC女王に続きBodogFight女王との対戦。ここまで15戦無敗、海外女王2連破となればついに世界に飛び出す切符を手に入れることができる。ラローサは端、藪下などの日本トップ選手をはじめ数々の強豪を下し24戦して21勝の超強豪。中井は組技、ラローサは打撃での攻勢を狙うと思う。
×恐れを知らないファイトスタイルでパンチ、キック、投げ、サブミッションと思いっきり相手を仕留めに放つ攻撃力が魅力の中島。初の外国人選手との試合になる今回、10戦9勝のカカイを相手にしてもそのスタイルは変わらないであろう。激しい打撃戦が期待される。
×日本人離れしたトルクあるテイクダウンから強力なグラウンドパンチで相手をねじ伏せる馬場。30戦をこなしているベテラン相手に若さ溢れるファイトスタイルは通用するか!?
×28歳ながら総合戦歴約50戦を記録している鉄人清水。現在3連続一本勝ちをおさめている決定力のある関節技が武器。対するスウェインも現在パンクラス二連勝中。フェザー級でも驚異のフィジカルと恐れられていたがさらに今回階級を落とし満を持してタイトル奪取に打って出る。共に打撃組技を駆使する選手だが、組技での攻勢が勝負の分け目になると思う。
×日本バンタム級のトップ選手、初代戦極フェザー級王者の金原正徳がトーナメントにエントリー。「一回戦で一番強い選手とやらせてください」と酒井社長に直訴し念願かなって初戦の相手は総合戦歴60戦を超えるジョー・ピアソン。日本ではPRIDE武士道にて前田吉朗から秒殺勝利を奪っている。ニックネームの通り勝利のほとんどを三角締めであげている。金原の打撃かピアソンのサブミッションか!?
×どんなに劣勢な状態からも長い手足で相手を捕らえるAB。前戦は序盤の失点を取り返せず星を落としたが、それまで4連続逆転の一本勝ちを記録していた。フィリップは打撃を得意とする選手。フィリップが打撃で押し切るか、それともABが捕獲するか!?
×組技の印象が強かった長岡だったが、前戦はスタンドの打撃を効かせてからのTKO勝利。力強い体躯を強力なパンチに乗せる脅威の打撃を見せ付けた。対するウィットソンは11勝4敗と好成績を残している名門AKA所属の選手。自身初となる外国人選手との試合で日本人離れしたパワーを見せ付けることができるか長岡!?
×現・修斗環太平洋ウェルター級王者佐々木信治パンクラス初参戦。12勝のうち8つの一本勝ちをおさめている三角締めを得意とする選手。対するボグダンは8勝のうち4つの一本勝ち、3つのKO勝ちをおさめている。打撃での展開もあると思うが、グラウンドの展開が勝負の分かれ目だと思う。
×3年振りに北岡悟が帰ってきた。2000年にパンクラスでデビューしカーロス・コンディット、ポール・デイリーら世界の強豪を撃破、2008年に参戦した戦極ではイアン・シャファー、光岡映二、横田一則に勝利しGPを制覇。2009年に行われた戦極初代ライト級チャンピオンシップでは五味隆典に勝利し戴冠。名実共に日本トップ選手になる。
2010年10月弘中邦佳戦での勝利を最後にパンクラス退団。その後はDEEP、DREAMに主戦場を移し今年4月DEEPライト級王者となる。その強力なフロントチョーク、足関節技で自身の格闘技人生のスタートであるパンクラスのベルトを獲りに舞い戻ってきた。
会見では「横浜文化体育館でビックマッチが開けるのは酒井社長のおかげであって、今パンクラスで戦っている選手達の力ではない。俺が参戦して他の選手との違いを見せつける」と毒づき、気合いがみなぎっていることをアピール。戦極ライト級GPの時に話題となったあの集中力溢れる北岡悟が帰ってくることに期待が集まる。対するはトーナメント優勝最有力といわれているドム。北米のビックプロモーションベラトールで2戦2勝をあげている。北岡は組技、ドムは打撃での攻勢を狙うと思う。
×RFC初代ミドル級王者大山が三度パンクラスに参戦。ピーターアーツやヴァレンタイン・オーフレイム、デニス・カーン、カーロス・ニュートンにも勝利しているベテラントップファイター。グラウンドの強さもさることながら、最近では打撃での勝利も目立つようになって来ている。相手は名門AKAが送り込む期待の新人カリー。アメフト出身の突進力で金星を狙いにくる。大山は打撃から組み倒してグラウンドの展開で勝利を狙うと思う。
×第2代フェザー級キングオブパンクラシストマルロン・サンドロ5年ぶりにパンクラスに参戦。パンクラスでの試合もさることながら、戦極でも金原正徳、鹿又智成、星野勇二らをKO葬。打撃だけでなく、サブミッションも巧みに使いこなす世界トップファイター。
対するは危険すぎる打撃を持つ内村。初代ZSTウェルター級王者、MMA3連続KO勝利を手土産にパンクラスに参戦し初戦を秒殺KO勝利。ジョン・ショレスとの遺恨マッチも制する。マルロン絶対有利の声は多いが、マルロン相手でも気負わず思い切りのいい攻撃を出していくであろう内村に期待する声も少なくない。マルロンは打撃中心でチャンスがあればサブミッション、内村は打撃での勝利を狙うと思う。
×初代フライ級キングオブパンクラシスト砂辺二度目の防衛戦。砂辺は第1回、第2回アマチュアパンクラスオープントーナメント60kg未満級を連覇し、当時まだ軽量級の概念が無かったパンクラスに上がりたいと鈴木みのるに直訴。砂辺がいなければパンクラスに軽量級は創設されなかったのではないかといわれるパイオニア。
スーパーフライ級新設と共に念願のベルトを手にし、フライ級新設と共に初代王者に君臨。出身地沖縄での興行も今年4回目を開催。有言実行とはこの男の為にある言葉ではないか。対する田原は2010年9月に砂辺と対戦しこの時はバスターによりKO負けをしている。その後修斗に戻り試合を重ねるが、砂辺戦での敗北の悔しさが忘れられず今年2月にパンクラスに再び参戦。江泉、阿部とトップランカーを連破しタイトル戦が決定。
「僕にとってベルトはどうでもいい。砂辺光久を倒す為だけに修斗を捨ててパンクラスに来た」とアピールした田原。パンクラスにこだわり続け、パンクラスのベルトを最も愛する砂辺とその砂辺へのリベンジだけに執念を燃やす田原。打撃での展開が多くなると思うが、両選手とも全局面での攻防を考えていると思う。
×第5代ライト級キングオブパンクラシストISAO初防衛戦。昨年4月にタイトルを奪取してからも“剛術”田中達憲をサブミッションで下し、修斗トップランカー冨樫健一郎を秒殺KO葬、LegacyFightingChampionship王者のジョルジ・パチーユ・マカコの外国人特有のパワー、ベテランの試合巧者との競り合い削り合いをフルタイム戦い抜くなど実戦でその実力に磨きをかけてきた。スタンドでの素早い踏み込みからの強力なパンチ、組合からの投げ、グランドでの決定力ある関節技とコンプリートファイターとして恐るべきスピードで成長を遂げてきている。
対する挑戦者は6戦負け無しでここまで上がってきたBancho。長身を生かした打撃でここまで苦戦を感じさせる試合は一度も無い。修斗新人王を二人、パンクラスネオブラッド王者一人を倒し、第4代王者大石と引き分け、元UFCファイタFALOにも勝利し文句なしのタイトル初挑戦となる。共にスタンドでの打撃を得意とする選手同士。打撃での展開が中心になると思うが、ISAOは組も視野に入れ総合的に試合をすると思う。
×パンクラス20年の歴史をその体で知る唯一の男、高橋義生の引退試合。パンクラス旗揚げメンバーの一人であり、UFCにおいて日本人初の勝利をあげ、初代ヘビー級キングオブパンクラシストに戴冠しPRIDE、HERO’S、戦極とビックプロモーションに出場。日本の総合格闘技の歴史そのものといっても過言ではない選手。
その高橋が自身の歴史に幕を下ろす最後の相手に指名したのは第4代ライトヘビー級キングオブパンクラシスト、現ミドル級キングオブパンクラシストの川村亮。かつては選手としてだけではなく、社長としてもパンクラスを背負っていたまさに現在進行形のパンクラスそのものという選手。両選手とも判定狙いの試合を好まず戦ってきた。高橋は「現王者の川村に勝ったら引退する必要は無いから引退しない」とマイクでアピール。果たして川村は高橋を介錯することができるか!?それとも20年の歴史を知る男が現在進行形をものみ込んでしまうのか!?
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